|
ハリスバーグ(Harrisburg)は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州の州都。市域人口は49,528人(2010年国勢調査)に過ぎないが、都市圏の人口では643,820人を数え、ペンシルベニア州第4の大都市圏である。フィラデルフィアの北西約169km、ペンシルベニア州の中南部に位置し、市内をサスケハナ川が流れている。 ハリスバーグは全米の州都としては最も古く、最も歴史上重要な都市のひとつである。同市は西部開拓・南北戦争・産業革命のいずれにおいても重要な役割を担ってきた。19世紀に運河・鉄道が開通、インフラが整備されると、工業都市として成長した。しかし、アメリカ北部の多くの工業都市と同様、1950年代を境に衰退した。 また、ハリスバーグは、南東郊のミドルタウン市で起こった惨事、スリーマイル島原子力発電所事故でも有名である。 == 歴史 == 1719年、イギリスの貿易商ジョン・ハリスが初めてこの地に足を踏み入れた。ハリスは1733年にこの一帯に800エーカーの土地を与えられる。1753年、息子のジョン・ハリス・ジュニアがフェリーの便を開設。「ハリスのフェリー」として知られるようになる。1785年に町が整備され、「ハリスバーグ」と名付けられたが、翌年にフランス国王ルイ16世を称えて「ルイスバーグ」と改称された。1791年に町名をハリスバーグに戻して正式な町となり、1812年にペンシルベニア州の州都になった。1860年には市に昇格した。 19世紀、ペンシルベニア運河とペンシルベニア鉄道の開通で、同市はアメリカ合衆国北東部で最も工業化の進んだ都市のひとつとなった。1918-19年、第一次世界大戦末期に就航した軍艦ハリスバーグ(USS Harrisburg)は同市を称えてその名をつけられた。 しかし全米の多くの主要都市同様、1950年代を境に工業都市としての地位が低下、人口が減少し、衰退への道をたどり始めた。ペンシルベニア州特有の複雑な都市制度が災いして合併・市域拡張・統合があまりできず、人口は郊外へ流出した。1981年には全米で2番目に行き詰まった都市であった。しかし、30億米ドルにおよぶ巨額を投じての再開発により、市は見事に再生した。 2011年10月12日に連邦倒産法第9章の適用を申請した。〔米ペンシルベニア州都のハリスバーグ市、破産法適用を申請-弁護士 ,ブルームバーグ,2011年10月15日閲覧〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ハリスバーグ (ペンシルベニア州)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|